ロンドンの地下鉄の中で見かける英語表現から、役立つ英語表現を学びましょう。
イギリスで地下鉄を意味する単語
使う単語
ロンドンでは東京・大阪と同じくらい地下鉄での移動が便利です。イギリスで地下鉄を意味する単語は、
‘(the) Tube’ または ‘(the) Underground’
です。日本では ‘metro’「メトロ」が一般的ですよね。
ロンドンの地下鉄(Piccadilly Lineなど古い路線)に乗るとわかりますが、本当に’tube’=「管(くだ)」のような形をしています。

発音
‘(the) Tube’の発音は、カタカナで表記すると「チューブ」、発音記号では /tʃuːb/ です。(アメリカ英語は、/tuːb/)
★発音の違いは、こちらから聴けます★
‘(the) Underground’のアクセント (stress)の位置は、最初のUにあるで注意です! /ˈʌn.də.ɡraʊnd/
表記方法
下図に添付のCambridge English Dictionaryにもあるとおり、’tube’ ではなく ‘the Tube’、’underground’ではなく’the Underground’ とそれぞれTとUは大文字で表現するのが一般的です。これは、「ロンドン地下鉄」という固有名詞だからですね。


ちなみに、'(the) Tube’ と ‘(the) Underground’ の使い分けは、日常ではそこまで意識していません。ただ、’underground’だからといって、100%地下を走っているわけではなく、実は多くの路線では地上区間があります。

また、上の画像にもあるように、実は ‘(the) Overground’という種類の鉄道も走っています。これは、文字通り地上を走る鉄道で、市内中心というよりかは、市外を走る近郊電車です。
‘can’の意味:「~できる」だけではない

学校で’can’を習うとき「~できる」の意味から教わるので、この意味のイメージが強いですが、そもそも「~できる」のは、主語が<人・生物>だからであって、<人・生物>が主語ではないときは、「~できる」の意味ではありません。下図の青く囲った部分が、<人・生物>ではない主語に該当します。

この場合の’can’は、‘possibly’「~する場合がある・可能性がある」という意味です。
したがって、上の写真にある表現 ‘Obstructing the doors can be dangerous’ は、「危険の可能性があります」という意味ですね。
ちなみに、’can’を使わず、’Obstructing the doors is dangerous’と書くと、「ドアに支障をきたすことは、(いつでも必ず)危険だ」という意味合いになるのですが、’can’を使っているということは、必ずしもいつも危険ではないということを暗に示しているとも言えます。(例えば、よくあるのはコートが扉に挟まったまま発車してしまったときなど、そこまで危険でもないのかなとか)
余談
Oxford Learner’s English Dictionaryでは、よくある’can’ = ‘be able to’の書き換えでは定義しておらず、’can’の第1定義で以下のように定義しています。

ここからわかるのは、‘can’はとりもなおさず、まず’be possible’の意味であるということですね。

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